日本には資源がない、という先入観。――自給自足可能な資源が支える日本の新しいモノづくり

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「日本には資源がない」という言葉に潜む意外な盲点

私たちが住む街を作る建材やコンクリートから日々の業務や生活を支える袋などのプラスチック製品まで。

私たちは日々、多様な製品に囲まれて暮らしていますが、その素材がどこからやってきたのかを日常の中で意識することは稀です。私たちが当たり前のように消費している素材は、日々の生活を快適に支える一方で、その背後には現在、大きなリスクが潜んでいます。

日本の製造業は高品質なモノづくりで世界をリードしてきましたが、その原材料の多くを世界各国からの長距離輸送を伴う輸入資源に頼っているのが現状です。

不安定化する世界情勢やそれが物流、資源価格に与える影響を考慮すると、現状のものづくりのサプライチェーンには資源価格高騰、調達難、国としての経済安全保障上の問題など複数のリスクが潜んでいます。

「日本には資源がない」

この言葉が、半ば常識として私たちの思考を縛り、輸入へ依存する現状を作り上げました。

しかし、このマクロな課題には、これまでの前提を覆すような新しい価値を生み出すための可能性が眠っています。

資源が乏しいからと輸入に頼るのではなく、国内にある資源を見つめ直すことで、産業の構造そのものを変革させることが出来る好機が訪れるのです。

弊社TBMは、この課題に対して独自の技術力で新しい解を提供しています。

日本のものづくりを支える原材料の多くは、海外からの輸入に依存しています。

足元に眠る膨大な白い鉱石――「石灰石」を基軸とした資源自給への転換

たしかに従来の海外依存を前提とした資源の調達構造も効率的ではありましたが、それだけでは地政学的な変動が激しい現代の根本的な課題解決には至らず、国外への依存度を下げることが可能な新たな選択肢が必要です。

そこで私たちがまず最初に目を向けたのが、日本国内でも自給自足が可能であり、潤沢な埋蔵量を誇る「石灰石」という存在でした。このありふれた白い鉱石こそが、日本のモノづくりの常識を動かす起点となります。

石灰石を原料とすることで、石油由来のプラスチックの使用量を削減しながら、プラスチックの代替になれる新しい素材「LIMEX」を製造するアプローチで進めてきました。

海外からの輸入に頼らざるを得なかったプラスチックを、国内に豊富に存在する鉱物資源で代替するという発想です。

資源がないと嘆くのではなく、足元にある豊かさに知恵を結集することで、国内資源によるモノづくりの基盤が出来ています。

この基盤アプローチは、単に代替品を提供するだけにとどまりません。

産業全体が直面している調達リスクを低減し、持続可能な生産体制を国内で維持するためのひとつの土台となります。

自給自足が可能な素材が普及することは、経済の安定性を高めると同時に、環境への配慮を両立させる洗練された選択肢として機能します。

石灰石を原料とする新素材「LIMEX」。国内資源を活用したモノづくりを支える素材です。

気候変動の原因を価値ある原料へ――環境負荷を新たな資源へと反転させる、次世代の拡張性

この石灰石を起点としたモノづくりの思想は、現代のテクノロジーによってさらなる進化を遂げています。

弊社は今、かつては削減すべき対象や厄介な廃棄物と見なされていた物質を、貴重な「原料」として捉え直す次世代の試みに注力しています。

環境負荷という負の側面を、新しい価値を生み出すための資源としてリデザインするアプローチです。

1つ目は、高機能再生材「CirculeX」

街から排出される廃プラスチックを回収し、新品のプラスチックと同等水準の強度を実現した高機能再生材です。

一度使用された家庭ごみ由来のプラスチックは、臭気や強度の面から十分に活用されてきませんでした。

TBMは独自技術によってそれらを改善し、質の高い再生材を、多様な用途で経済性の成り立つ価格で利用できることを目指しています。

2つ目は、カーボンリサイクル

本来大気中に排出されるはずだったCO₂を回収し、建材などの原料として利用する取り組みです。

気候変動の原因として削減対象となっているCO₂を素材の原料として使用することで、単なる代替素材の枠を超え、環境負荷そのものを新たな資源へと有効利用する仕組みを構築しています。

これまで「捨てるもの」とされてきた廃プラスチックや、削減するものだった炭素が、石灰石を基軸とした独自の素材技術と融合することで、輸入への依存を低下させるまったく新しい価値を持つ循環型プロダクトへと生まれ変わっているのです。 

「捨てるもの」「排出するもの」を資源へ。循環型ものづくりの実現に取り組んでいます。

資源の輸入国から循環の先進国へ――TBMが紡ぐ持続可能な産業の未来図

現在、TBMは日本で自給可能な石灰石を原料としたモノづくりで得た技術力や知見を活用し、回収した廃プラスチックやCO₂さえも次なる資源として活用し、製品の商用化、社会実装まで実現させています。 

私たちはこの歩みをさらに加速させ、製造業のあり方を根本から変革していきたいと考えています。

かつて資源小国と呼ばれたこの国が、自国内で資源を自給し、さらに廃棄されたものを何度でも価値ある素材へと蘇らせる「資源循環大国」へと脱皮する未来は、決して遠い夢物語ではありません。

足元の技術的ブレイクスルーは、中長期的に社会や産業のあり方をドラスティックに変容させる可能性を秘めています。

身の回りにあるすべてのモノが、地球を傷つけることなく国内で循環し続ける世界。

それは単なる理想にとどまらず、私たちの社会や経済に確かな強さをもたらします。

海外の情勢に左右されない資源の自給は、日本の経済安全保障を強固にし、事業者が直面する原材料の価格高騰リスクを抑える価格安定性、調達安定性へと繋がります。

さらに、長い航路を経ないモノづくりは、素材のLCA(製品のライフサイクルを通じて排出される温室効果ガス)を大幅に抑えることにも貢献します。

国が潤い、事業者が安心してビジネスを続けられ、国民が心地よく暮らせる――そんな全方位にとって価値ある未来の実現に向けて、私たちはこれからも確かな技術力に基づいた革新的な製品の社会実装を推進します。

TBMのコーポレートサイト(https://tb-m.com/ )で、私たちの最新の取り組みをぜひご覧ください。

▼TBMのコーポレートサイトはこちら

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