新卒から即戦力へ。Entrepreneurship職第1号の未来意志による挑戦

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亀田 晃希|24新卒 資源循環事業本部 プラント事業部(※2024年9月時点)
東京大学工学系研究科 マテリアル工学専攻/技術経営戦略学専攻 修士課程修了。専攻出身者の資源循環分野での起業に刺激を受け、大学院で製鉄プロセスの研究に従事する傍ら、国内の資源ごみの中間処理選別工程の社会課題に興味をもつ。「既存設備へ適応する、低導入コスト資源ごみ小型AI選別機の開発」のプロジェクトで、2023年度未踏アドバンストに採択。2024年にTBM新卒初のEntrepreneurship職として入社後、現在はプラント事業部で横須賀サーキュラー工場の生産・品質改善に従事している。

目次

#1. アイデアを形にし続けた学生時代

ーEntrepreneurship職第1号の亀田さん。学生時代はどのように過ごされたのでしょうか?

大学時代は、「ただのアイデアマンではなく、実際に手を動かして形にできる人間になりたい」という信念を持ち、様々な取り組みに挑戦してきました。まずは大学で初心者向けの技術開発支援プログラムに参加して、PETボトルの水平リサイクルの推進を目的に、PETボトル本体からラベルやキャップを自動で分離する回収ボックスを作りました。

この経験を通じて、リサイクルの仕組みや資源循環の業界課題について調査をするようになりました。その中で、特にリサイクルの資源選別の工程が未だに多くの手作業で行われていること、業界全体で深刻な人手不足であることを知りました。

この課題を解決するために、資源ごみの選別を自動化する小型AI選別機の開発に着手しました。開発資金は、大学や「未踏アドバンスト事業*1」という経済産業省傘下のプログラムで調達し、様々な中間処理施設や産業廃棄物事業者の話を実際に聞き選別機の実証実験まで実現することができました。

*1 未踏アドバンスト事業:未踏的 IT 人材(ITを駆使してイノベーションを創出できる優れたアイディア・技術力をもつ人材)が自らのアイディアや技術力を最大限に活かし、 ビジネスや社会課題の解決につなげていけるよう、優れた能力と実績を持つプロジェクトマネージャーのもとに育成するプログラムのこと。 
関連Webページ:https://www.ipa.go.jp/jinzai/mitou/advanced/about.html

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#2. ユニコーン企業での事業創出で、業界課題の解決を

ー大学での経験から、なぜTBMに入社を決めたのでしょうか。

実は、最初は起業を志していました。しかし、ユニコーン企業であるTBMを「兆」がつく規模の会社に成長させ、資源循環業界の最前線で働くことの方が、自分で起業するよりもずっと面白そうだと感じたことが、最終的にTBMを選んだ理由です。

前述した通り、私は大学時代の選別機開発を通じ、ゴミの選別やリサイクルの過程に多くの課題があることを学びました。また、実家がプラスチック加工業を営んでいることもあり、プラスチック業界の環境課題の解決に貢献したいとも感じていました。

TBMなら、資源循環事業を通じて、プラスチック業界やゴミの社会課題に対して現場に身を投じて携わることができ、さらに「Entrepreneurship職*2 」として自身もユニコーンクラスの事業創出を担う経験が出来るという点に強く惹かれました。

*2 Entrepreneurship職:ユニコーン企業に成長したTBMで、実現したいと考えるサステナビリティ領域での新規事業の企画を推進する職種。入社後は新規事業部への所属を想定していますが、採用面接を通して起案された事業の内容によっては、その他の部門に所属して新規事業を進行していただく可能性も有ります。

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#3. 入社2か月で経営会議へ起案。業界課題の解決に向けた技術開発を推進

ーEntrepreneurship 職として、現在はどのようなことに取り組んでいるのでしょうか?

現在、資源循環事業本部プラント事業部に所属し、横須賀サーキュラー工場の生産・品質改善や次のリサイクルプラント展開に向けた事業開発を行っています。稼働から僅か2年目のリサイクル工場の現場に身を置き、資源循環業界の最前線で学びを得ています。

また、リチウムイオン蓄電池の発火防止技術の開発も進めています。

現在、全国のゴミ処理施設やリサイクル工場では、混入したリチウムイオン蓄電池による発火事故が多発しています。被害は小火から数ヶ月の稼働停止、最悪の場合は焼失に至ることもあり、一刻も早い解決が必要な深刻な社会課題となっていて、TBMも、常にこの危険性が身近に存在している当事者です。

この課題を解決するため、入社直後からNEDOの懸賞金プロジェクトである「NEDO Li-ion Challenge 2025」に応募し、現在は一次審査を通過し、懸賞金候補者として技術開発を進めています。

応募にあたり、技術や課題を調査し、今年4月からの意思決定プロセスの変更の恩恵を受け、新卒で入社して約2カ間でに経営会議に起案をするなど、非常にスピード感を持って取り組んでいます。

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#4.「新卒らしさ」以上に「即戦力」として課題に挑む

ー亀田さんは入社して半年ほどですが、入社前後でTBMへの印象は変化しましたか?

Entrepreneurship職として、そしてプラント事業部の一員として入社しましたが、想像以上の「ポジティブなギャップ」を感じています。

入社前は、ユニコーンクラスの新規事業創出には長いインプット期間が必要だと考えていましたが、研修後である5月の配属開始直後から、NEDOの懸賞金型プロジェクトに取り組む機会を得ました。応募に向けて、同じ部のトレーナーの佐々木、プラント事業部長の杉田とともに、期待以上のスピード感で非常に充実したスタートを切ることができました。

また、入社前は廃棄物処理施設の「外の人間」として、選別機開発による施設の課題解決が出来るような選別機等の設備やごみ処理施設向けのソフトウェアサービスを探ってきました。今では、横須賀サーキュラー工場で選別工程の最適化等の重要なプロジェクトについて、技術者と工場経営者の両視点で重要なプロジェクトをリードしています。

プラント事業部では「新卒らしさ」よりも「即戦力」としての活躍を求められています。学生時代に得た廃棄物処理やリサイクル業界の知識、自動選別機の開発経験を評価してもらい、業界経験者と同等レベルの難易度の高い仕事を任されました。もちろん、責任の重さを感じますが、自分のスキルを活かせる場が多く、やりたいことと会社のニーズが一致しているため、毎日が非常に充実しています。

まだ入社して半年未満ですが、業界の全体像や経営の解像度がどんどん高まり、成長を実感しています。

#5. 進みたい未来を創りにいく、「未来意志」を持つ学生を求む

ー最後に、Entrepreneurship職を志す学生院生に向けて、伝えたいことはありますか?

Entrepreneurship職を志望される皆さんは、「今までよりさらに大きな挑戦をしたい」「地球規模の課題に挑戦したい」「こんな未来を実現したい」という強い意志があるはずです。

TBMには、その強い意志と挑戦を支える素晴らしいリソースが揃っています。一人では難しいことも、TBMでなら実現できることがきっと沢山あります。

新卒の学生でも、環境業界や資源循環業界の最前線に立つことができ、非常識への挑戦が許される土壌があります。刺激を与えてくれる仲間や先輩、力強く応援してくれるパートナーも多く存在します。

私が大学で学んだ「Entrepreneurship」という言葉の定義は、「自らのコントロール可能な範囲を超えて好機とリソースを追い求め、社会の課題を解決することにより新たな価値を創造して、それを維持可能な形で提供し続けること」でした。

TBMは「未来意志」の集団。進みたい未来を、自分達で創り上げていく会社です。

あなたはどのような未来を創り上げたいですか?

皆さまの応募を心からお待ちしております。

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