前職では44歳で取締役に就任。役職を捨ててベンチャーTBMへ入社したプラスチック成形マスター

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プラスチック成形企業で25年間真空成形や射出成形に従事し、2021年6月にTBMへジョインした河上さんにインタビューを行いました!
前職までの経験、現在担っている業務や今後成し遂げたいことなどをお話しいただきました。

※所属や業務内容は、インタビュー当時のものです。

目次

#1. 大手菓子メーカーのデザイン設計にも貢献。仕事が何よりも楽しかった

ーTBMに入社するまでのご経験について伺っていきたいと思います。前職はどういったことをされていたのでしょうか?

プラスチック成形(真空成形・射出成形)に関わる事業に従事していました。入社当時は、生産技術部で、受注した製品をスムーズに量産移行させる業務を担当。顧客に提供する自社の価値を高めるために3D-CAD(コンピュータを用いて3次元空間で設計できるツール)の導入を社内で進め、提案型営業の組織づくりに注力しました。顧客の開発スピード向上や、問題解決の提案を通じて、新規顧客開拓を進めていました。

また、CADを用いた製品設計において「何をやってもいいよ」という会社の雰囲気の中、大手菓子メーカーでの案件が決まり、25年間ずっと携わっていました。自由にやらせてもらっていましたが、アウトプットへのこだわりは強く、お客さまも含めて自分を成長させてくれる人々と出会えました。
デザイン設計を武器に顧客のマーケティングチームと新商品の企画を考える仕事は、何よりも楽しかったです。しんどくてもいいから楽しいということが自分には大事です。その後、44歳の時に取締役に就任しました。

#2. これ以上楽しいことが待っているのか?と感じ、TBMへ入社

ー専門分野をずっと極めてきたんですね。取締役を経て、次の挑戦を考え始めたきっかけを教えてください。

44歳という若さで取締役にまでさせてもらい、大きな期待を受け取っていたのですが、仕事が淡々と進んでいる感覚があり「これ以上に楽しいことは待っているのだろうか?」と焦燥感を持っていました。

TBMとは前職時代からつながりがあり、営業や開発のメンバーが楽しそうに働いているのが印象に残っていました。その後、2019年のTBMの感謝会*に参加し「この熱意はすごいな」と感じ、もし自分がTBMに入ることができるなら、この人たちと一緒に挑戦したいと思ったんです。
そして、サステナビリティを経営の根幹に据えていることや、事業としての将来性と必要性、社会的にインパクトのある大きな取り組みなどに魅力を感じました。

*感謝会:1年の締めくくりに、お世話になったパートナーの方々をご招待し、感謝を伝えるイベント

ー「サステナビリティ」に対しては、元から強い思いがあったのでしょうか?

前職の頃から、サステナビリティについて考えることは多かったと思います。樹脂を扱う会社ですのでプラスチックを垂れ流すことで利益が出ていましたが、時代はそうではなくなりましたよね。
プラスチック事業では、10年前くらいから環境問題に関する話題が出ていました。「このままではいけないな」という感覚はあったんです。実際、消費者のプラスチックに対するイメージは相当変わったと思っています。
自分自身もこの地球規模の挑戦に貢献したいと思い、TBMへの入社を決めました。

ー入社してみて印象に残っていることはありますか?

サステナビリティに対する一貫性にもつながりますが、ブランドの価値を全社的に大切にしていると感じました。さらに、お客様がブランドを大事にしてくれていることが印象的でした。「環境に良いものを使いたい」というより「LIMEXを使いたい」と思ってくれている人が多いため、ただ単に素材を作って売っていくだけのビジネスではないなと感じています。

#3. ミッションは“真空成形の素材事業をTBMの柱”にすること

ーTBMジョイン直後は、開発部門でアプリケーションエンジニアのプロフェッショナルとしてご活躍されていた河上さん。2022年2月からLIMEX事業本部に異動されましたが、現在はどのような業務を担っているのでしょうか?

現在はLIMEX事業本部で真空成形を担当しています。目的とする事業の方向性や目標を設定して開発を進め、それを事業につなげていくことが業務の中心になります。今の私のミッションは、真空成形の素材事業を、TBMの事業における柱にすることです。
具体的には、営業メンバーだけではなく組織をまたいで、社内の開発メンバーや社外のサプライヤー、お客さままで幅広く巻き込みながら真空成形事業の拡大を目指しています。このミッションの実現に際しては、お客さまだけとかサプライヤーだけということではなく、どちらとも深く関わる必要があり、ある意味一番おいしい役割かもしれません。

今はまだない商品をお客さまやサプライヤーとつくり上げていく仕事ですので、結果が出るまでは時間がかかります。思うように開発が進まないことや期待する性能が出ないことも多々ありますが、熱意を持ち続けて成功させたいと思います。

#4. 開発部門での経験を生かし、TBM全体を盛り上げていく

ー開発部門でのご経験も踏まえて、これからTBMでどのようなことを成し遂げていきたいと考えていますか?

今年1月まで開発部門の所属だったこともあり、市場や客先要求に対して開発テーマの妥当性や進め方の判断、各サプライヤーとの関係性や客先への導入支援など、いろいろな場面でその経験値が生かされていると思っています。これについては、前職での経験も含め、多くの方々からのアドバイスや教えのおかげですので感謝しかありません。

先ほどもお話ししましたが、真空成形の素材事業をTBMの柱事業にし、そしてTBM全体を盛り上げていきたいと考えています。

ー河上さん、ありがとうございました。

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