こんにちは!Bridge Meeting サステナビリティ施策担当のKitagawaです。今回は21新卒主導でより良い組織づくりを推進する活動、Bridge Meetingの中でサステナビリティ施策チーム(以下、SUS施策チーム)を発足したきっかけから、施策の詳細までをご紹介します!
TBMへの入社を検討されている学生の皆さんや、社内のサステナビリティ関連施策をどう進めたらよいか悩まれている企業の方々にとって少しでも参考になれば嬉しいです!
#1 新卒が組織改革?!Bridge Meeting SUS施策チームとは
ーBridge Meetingとは
TBMには「Bridge Meeting」という、組織活性化を目的とした様々な施策の企画運営を行う部署横断のプロジェクト会議があります。2021年に新卒一括採用を導入して初めての新卒1期生が入社したこともあり、新卒メンバーだからこそ気がつく社内の違和感やより良くできるポイントを見つけ、組織に反映し、TBMのカルチャーを形成していくことを目的とした新卒主導の「新体制版Bridge Meeting」が始動しました。
ー新卒メンバーが感じた伸びしろ
新卒メンバーがTBMをより良い組織にするために必要な要素を考えた際、「社内メンバーのサステナビリティに対する意識の向上」に関する内容が数多く挙げられました。サステナビリティ革命を目指している企業として、働く人・環境もサステナブルな状態を目指すべきだと考えたのがSUS施策チーム発足のきっかけです。
\具体的に挙げられた向上ポイント/
●社内で使用される資材に使い捨てのものがある
⇨包装材や社内備品などをサステナブルな資材を使った方が事業・組織の両面に良い影響があるのではないか
●食生活など、働くメンバーが健康を気遣えていない場面がある
⇨仕事をする場所であっても、自分の心身の健康に気遣うきっかけがあった方が良いのではないか
大学時代にオランダへ留学した際、現地の友人が買い物の際にエコ認証マークを確認していたり、不要なものをオンラインの掲示板で譲っていたりと日々の行動でより良い選択肢を探す姿を見て、「これってサステナブルだっけ?」と考える習慣の必要性を実感しました。TBMでも、気軽にサステナブルなアクションを取れる環境を整えることで、真の意味でサステナビリティ革命を実現できるのではないか、そんな想いで施策を考えました。
#2 事業だけでなく働くメンバーもサステナブルになるために
実際に取り組んだことは、「TBM Sustainable Style(以下、TSS)」のアップデートと、環境配慮型の資材の社内導入です。TSSとは、TBMの企業理念体系「TBM Compass」中に記してある、働く一人ひとりに求める思考・行動を目的や状況別に定めた「ValuesX」のひとつです。
今回、TSSのアップデートを行った理由は、組織規模や社内環境の変化を踏まえた上で行動指針も更新することでTBMの成長を加速できると考えたからです。また、TSS ver.1はサステナビリティ本部が中心となって作成を行いましたが、新卒が各部門の現場で感じたリアルな課題をフラットな立場で共有し合い、内容を考えたため、さらに多様な視点を反映し作成できたと感じています。
アップデートの中で意識したことは、メンバー間でサステナビリティへの意識にばらつきがあったとしても、全員が気軽に実践できるものにすることです。サステナブルな選択肢を選ぶハードルを少しでも下げてもらうことを目標としてプロジェクトを進めました。
#3 TBMの憲法「TBM Compass」を更新
ーTBM Sustainable Styleの変更ポイント
TSS ver.1の中には「Eco」編と「D&I」編があります。「Eco」編には環境に配慮した行動、「D&I」編には多様性を尊重するための行動がまとめられています。そして、今回のアップデートを機に新たなカテゴリーとして、心身の健康のための行動をまとめた「Wellness」編を追加しました。
ー「Wellness編」追加の背景
メンバーがイキイキと生産性高く働くためには心身の健康が不可欠だと考えています。健康経営を経営戦略として導入する上場企業は年々増えており、TBMも上場前のこのフェーズから社内の健康意識を高めるべく、「Wellness編」を追加しました。
地球規模の挑戦をする中で、栄養バランスを考えた食事や質の良い睡眠などを実践するのが難しい日もあるということは新卒の私たちも痛感しています。だからこそ、メンバーが健康で活気あふれる状態で業務に取り組めるように行動指針として明記し、忙しい中でもふと立ち返ってその重要性に気付くきっかけとなってほしいと考えています。
ー社内で使用する資材の環境に配慮した資材の使用
まず、具体的な施策を考える上で、新卒メンバーだけでなく社内から広く意見を集めました。すると、「社内で使い捨て資材を使用している」「サンプルを送る際の梱包をサステナブルなものにしたい」という声があり、工夫できる点が多く見つかりました。メンバーが頻繁に使うもの、日々手に取る物を自然に「リデュース、リユース、リサイクル」できるようにしていくことで、徐々にその行動が定着し、社内だけでなくプライベートでの取り組みにも繋がればいいなと考えて施策の設計を行いました。それでは、リデュース、リユース、リサイクルの3つに分けて施策をご紹介します。
Reuse
●不要なハンガーを持ち寄って有効活用
オフィス内にはジャケットやコートを掛けるためのラックを設置しています。人数も増えたため、新しくハンガー購入が必要となり、LIMEXハンガーや環境配慮型素材でできたハンガーの導入を検討をしていました。しかし、各家庭などで不要になったハンガーを持ち寄れば新しく購入する必要はないのでは?と考え、全社に呼びかけをしたところ、必要数を集めることができ、現在活用しています。
●LIMEX製クリアファイルの有効活用
日々、テクノロジーセンターでは製品の品質向上のために塗工や印刷等の工程における様々なテストを行っています。その際に不要になったLIMEX製クリアファイルを、書類やLIMEX Sheetのサンプル送付の際に使用できる仕組みを構築しました。お客様に商品として提供しない試作品のクリアファイルは見た目や使用上は問題ないため、積極的に社内で活用しています。
Reduce
サステナブルなオフィスを実現するため、枯渇リスクが高い資源の使用量、温室効果ガス排出量、廃棄物の削減を目指しています。オフィスで使用する文房具や資材をLIMEXや環境配慮型のものに順次切り替えていく予定です。
●お客様が来社された際のカップにLIMEX製品を導入
LIMEXカップは紙と比較し、製造時に水資源をほぼ使用せず、製品の原料に木材パルプを使用しないため、森林資源の保全にも貢献できます。LIMEX製品を肌で感じていただけるよう、オフィスへお越しいただいたお客様用にLIMEXカップを導入しました。
●繰り返し使える食器セット、マイバッグの導入
ランチMTGや社内イベントの際に発生していた使い捨て用品の使用量を削減すべく、繰り返し使用可能な環境配慮型の食器セットを導入し、TBMメンバーであれば誰でも使用できるようにしました。
Recycle
●ペットボトルキャップやLIMEX製名刺を回収し、資源循環へ
TBMの資源循環事業では、使い捨てという一方通行の消費モデルから、正しく回収、分別、再資源化することで、有限な資源を無駄にせず長く使用する循環型の消費モデルへシフトすることを目指しています。そのため、社内から出たペットボトルキャップや不要になったLIMEX名刺は、回収して新たな製品に生まれ変わらせるための商品開発に活用しています。
# TBM Sustainable StyleをTBMの真のカルチャーにする
ーTSSの体現によってTBMの運命を変える
今回のWellness編の追加を通して、メンバー1人ひとりがさらに生産性高くイキイキと働ける状態をつくり、組織の圧倒的な成長に直結させていきたいです。また、Eco編の更新や社内施策の導入によって、サステナブルな職場環境の推進、メンバーの意識変容を加速させていきたいと考えています。
ここで、社長がよく口にする言葉を紹介します。
「心が変われば行動が変わる 行動が変われば習慣が変わる
習慣が変われば人格が変わる 人格が変われば運命が変わる」
TSSをTBMの運命を変える契機とし、サステナビリティ革命を実現したいです。
ー新卒のフラットな目線で毎年更新していくTSS
今回、私たち21年新卒が入社してから環境・健康面で気が付いた点に対して、自分たちで課題設定、方針の検討、TSSの更新と施策の実施まで行いました。そして今後も、毎年新卒メンバーの中から希望者を募ってTSSを更新していくことを想定しています。新卒が更新を主導する大きな理由としては、新卒の先入観のない目線で社内の改善点を見つけてもらえることと、更新する際に必要となる目標から逆算して物事を考える力や関連部署との調整力といった実務にも活きるスキルが身に着けられるからです。今後も新卒のエネルギーでTBMの成長を加速させられるプロジェクトになると感じています。
次のステップとしては、TSSを社内でさらに浸透させていくために情報発信やイベント開催など具体的な施策を企画していきたいと考えています。多くのメンバーを巻き込んで、新卒発信でTBMのカルチャーづくりに貢献していきたいと考えています。