
今回は、LIMEX事業本部 グローバルセールスチームの望月さんにインタビューを行いました。
望月さんは、前職の経験を活かしながら、入社直後からLIMEXを使用した軟包材*の営業をリードされています。入社当初は海外営業としてジョインしたものの、その枠にとらわれず、国内営業にも果敢にチャレンジし、国内外での早期受注獲得や大型見込み案件を創出。目覚ましい成果に加えて、周囲を巻き込みながら積極的に動く姿勢が、まさに企業理念体系「TBM Compass」を体現しているとして評価され、社内表彰「Best Rookie賞(入社半年以内に目覚ましい活躍をした人に贈られる賞)」を受賞しました。
今回は、そんな望月さんの活躍を通じて、TBMで求められる行動や成果の解像度を高めていただけたらと思います。
「既存の枠にとらわれず、挑戦の幅を広げていきたい方」「海外営業や新規市場開拓に興味がある方」は、ぜひ最後までご覧ください。
(*軟包材とは…複数のフィルムを複層構成にして製造された主に食品・日用品に使用されるパウチ。)
望月彩夏|LIMEX事業本部 グローバルセールスチーム
某大手食品包装フィルムメーカーにて、食品包装用フィルムの国内外の営業に7年間従事し、2年間のシンガポール駐在も経験。
2024年1月にTBMへ入社し、LIMEX事業本部 グローバルセールスチームにて、LIMEXを使用した軟包材の国内外の営業を担当。入社半年以内に目覚ましい活躍をした人に贈られる賞である「Best Rookie賞」を受賞。
#1. 「売る」「売り方をつくる」経験を経て、LIMEXで未来を創る挑戦へ
-2024年1月にTBMに入社された望月さんですが、前職まではどのような経験をしていましたか?
某大手食品包装フィルムメーカーに新卒で入社し、食品包装用フィルム(シーラントフィルム)の国内営業を5年、海外営業を2年半ほど経験しました。国内営業では、主にルートセールスを担当し、既存顧客向けに既存製品の営業活動を行っていました。その後、海外営業ではシンガポールに駐在し、東南アジアを中心とした新規顧客開拓と注力製品の市場開拓を担当しました。国内営業では「売る」ことだけに取り組んでいましたが、海外駐在中は市場調査、競合製品情報の長さやそれに対する自社製品の販売方針の検討、開発が必要な場合の意見出しなど、マーケティングや営業企画の仕事にも挑戦させていただきました。
海外駐在を自ら希望したという背景もあり、会社からは期待を込めてチャレンジングなタスクを与えてもらえたのだと思います。その経験を通じて、営業として単に決まったルートで決まった製品を売るだけでなく、「売りたいものの売り方を作る」という仕事の面白さを知ることができました。
-職種の固定観念に縛られず、自身の役割を拡げていくことの楽しさを感じられていたのですね。そんな望月さんがTBMへジョインした理由を教えてください。
海外駐在中、パッケージング業界では環境対応が重要なトレンドになっていて、前職でもサステナビリティに注力した製品を取り扱っていました。しかし、本当に環境に良いのか自信を持てないまま営業していました。というのも、「リサイクルできる素材」と伝えてはいたものの、リサイクル後の出口が少ない現実を知っていたからです。たとえリサイクル可能な素材でも、実際には燃やされたり廃棄されたりするケースが多く、「リサイクルできる素材を作るだけで本当に良いのか?」という思いがずっとありました。ただ「リサイクルできます」ではなく、「リサイクルしています」まで必要だと考えていました。
そんな時にTBMを知り、LIMEXがリサイクルに適した素材であるだけでなく、自社でリサイクル工場を運営している点や、「まだやれていないこともあるが、自分たちが業界を、世界を変えていくんだ」という志の高さに強く惹かれました。面接の際に、常務執行役員CSOの山口さんと、LIMEX事業本部 マネージャーの伊藤さんが、目指す未来を熱く語る姿にも感銘を受け、入社を決意しました。

#2. 「売れるものをつくる」拡がる挑戦のフィールド
-入社して1年が経ちますが、現在はどのような業務を担当されていますか?
入社直後から、軟包材用途のLIMEX提案を国内・海外で任せていただいています。
国内営業では、「広く売れるものを生み出す」ことに挑戦しています。私が入社した当初は、お客様に積極的に選んでいただくには難しい製品課題がまだ残っていたため、提案活動に加えて、売れない理由を解消するための製品改良にも注力してきました。前職ではものづくりに関わる経験がなかった私にとって、開発部門のメンバーと連携しながら取り組む挑戦は、非常に新鮮で、楽しさを感じています。
具体的には、コストダウンを実現するため、製造委託先の検討・選定や、開発部門と委託先の間に立ち、交渉や調整を進めました。また、完成した商品の倉庫での保管方法や出荷フローの整理・見直しにも取り組んでいます。
-開発だけでなく、SCMや営業管理の領域にも深く入り込んで推進されているんですね。
軟包材は既存のLIMEXを使用した製品とは商流も顧客も異なるため、必要な手続きも新たに検討し、対応しなければならないことが多々あります。お客様の負担を軽減することはもちろん、営業活動で関わる社内メンバーの業務が煩雑にならないようにも配慮したいと考えています。「売れた後は任せる」ではなく、自分の責任で受注後の手続きまで対応できる仕組みづくりを目指しています。また、軟包材については、前職で培った知識を活かせる領域でもあり、それを十分に活用していきたいと考えています。
-海外営業としてはどのような挑戦をしていますか?
海外営業では、まず「どのような形で売るか」から考え始めました。完成品としてフィルムで提供するのか、それともペレットとして届けるのか、選択肢を検討し、まずはペレットの提案から進めることにしました。
活動は東南アジアからスタートし、アタックリストを作成して現地の営業メンバーに開拓を依頼しました。昨年の下半期からは商社を経由してより多くの企業との接点を増やし、市場開拓をさらに加速させています。
ー前職でのご経験も活かしながら、売るだけでなく、一つの事業をつくるような挑戦をされているのですね。望月さんは入社当初、海外営業を任されていましたが、その枠にとらわれず国内営業にも果敢にチャレンジされている姿勢が、Best Rookie賞の受賞理由の一つとして評価されていました。入社後の1年間、大切にしていたことは何ですか。
任せてもらえたことを前向きに捉える姿勢を大切にしてきました。LIMEXを使用したシーラントフィルムの市場拡大を、海外だけでなく国内も含めて任せていただけたことは、本当に嬉しいことでしたし、必ずやり遂げたいと強く思ってます。
また、TBMのメンバーは、初めてのお願いでも「まずやってみます」と前向きに対応してくれる方ばかりです。そのため、私自身も新しいことに対して恐れず挑戦する姿勢を忘れずに、取り組んでいきたいと思っています。

#3. 新しいことに前向きな仲間とともに、事業を前進させるやりがい
ーどのような場面でやりがいを感じますか。
営業として、自分が提案した製品が採用され、世の中で使われているのを見ると、やはり嬉しさを感じます。それに加えて、「売れるもの」だけでなく「売り方」をつくるところから携わっているからこそ、事業が前進しているという手応えを実感しながら挑戦できることも、大きなやりがいです。
また、軟包材の案件を担当している開発部門のメンバーは、お客様のリクエストに応じて、データ算出や検証、新規開発に、非常に前向きに取り組んでくれます。こうした製販一体となった市場開拓の実感は、ものづくりに携わる営業の醍醐味だと思います。
ー働く仲間の存在も、望月さんのやりがいに繋がっているのですね。所属しているグローバルセールスチームはどのようなチームですか。
まるで「アベンジャーズ」のようなメンバーが集まっていると感じています。それぞれが前職での経験を背景に得意分野を持ち、それぞれが力を発揮しているイメージです。海外営業では、LIMEXの複数製品をクロスセルで提案するケースが多く、幅広い製品知識が求められます。しかし、LIMEX製品のラインナップは多岐にわたるため、知識の習得には時間と努力が必要なので、まずは一つの専門領域を持つことが強みになります。
私は軟包材が専門ですが、チームには新卒で3年間袋製品の営業に従事した袋製品マスターや、ボトルの知見が豊富なメンバーなど、それぞれの得意分野を持った人がいます。こうした専門性の集合体が、チーム全体の強みになっていると感じます。製品知識の習得は、まだまだ個々で高めていく必要がありますが、それもチームの成長余地だと考えています。現在も製品勉強会を通じて、知識を高め合う機会を設けています。
さらに、これまで未開拓のエリアでのビジネスに前向きなメンバーが多く、新しい挑戦を受け入れる姿勢もチームの特長です。現在、グローバルセールスチームでは、一人ひとりの担当国・担当製品を定めていますが、お互いの挑戦を自分ゴトとして捉え、意見やアドバイスを積極的に交わしています。そのため、日々刺激を受けながら業務に取り組むことができています。

#4.「選ばれる」製品を増やし、グローバル市場の拡大へ
-今後挑戦していきたいことは何ですか。
国内営業では、競合品と比較して「選ばれる」製品を増やしていくことが、楽しみであり、挑戦していきたいことです。そのために、製造委託先の拡大や製品改良に積極的に取り組んでいきます。
海外営業では、昨年に種まきを行い、現在テストを進めている複数の案件を成長させ、具体的な成果に結び付けていきたいと考えています。また、東南アジアにとどまらず、東アジア、アメリカ、ヨーロッパといった新たな市場にも挑戦していきたいです。これまでの経験を生かしながら、市場開拓の最前線で積極的に取り組んでいくつもりです。
長期的な目標としては、環境意識が高いヨーロッパでルールメイキングから関わり、LIMEXを広めていきたいと考えています。また、TBMに惹かれた理由でもあるLIMEX製品の販売にとどまらず、リサイクルまで繋げる仕組みづくりにおける課題解決にも積極的に挑戦したいです。
-ありがとうございました!